41歳になった。毎年この日になると一年を振り返るというより、なんとなく先のことを考えたくなる。
誕生日って自分にとってはそういう日で、まあ要するに区切りとして都合がいいだけなんだけど。
30代のことを思い返すと、正直やりたかった仕事、憧れていた仕事は、ほぼ全部やれてしまったなと思う。
オリンピックも、ずっと好きだったアーティストのライブも、街そのものに映像を仕込むような仕事も。
20代の自分に「お前これ全部できるよ」って言うとめっちゃテンション上がると思う。それは本当にただ環境に恵まれただけなんだけど(憧れてる人たちのところにわざわざ転職して潜り込んでいったんだから、当然っちゃあ当然なんだけども)、ともかく自分の人生で一つの編としてはある程度やり切った感がある。
なので、ここから先の10年で法人がどうなっているかと聞かれると、正直まったく想像がつかない。IE3もまだ2期目が終わる手前で、会社としての10年後の具体的な絵なんて全然描けてない。やりたいことや夢みたいなものはおぼろげにいくつもあるんだけど、「10年後こうなってます」と言える解像度ではない。むしろ1年後に何の案件やってるかも分からない。笑
ただ、変わらないだろうなと思っていることは、自分の裁量権で自由にものづくりできる仕事ってのは、これはもう生涯やり続けるんだろうなと。たぶん死ぬまで何か作ってる。これはライフワークというか、もう体質みたいなもので、ここは10年経っても揺らがない気がしてる。てか20代から始めて変わってないし。
んで、40代に入って新しく出てきたのが「やっぱ場所を作りたい〜」という気持ち。
これは前から少しずつ話してることなんだけど、今のLabの延長線上にある、もう一個先の場所。Lab#02 的なやつ。今より広くて、かつできるだけ都心に近い場所でつくりたいなと思ってる。ただ、普通のクリエイティブスタジオみたいに作業机を増やすだけのオフィスじゃなくて、工務店みたいな施工スペースと、ギャラリースペースが共用できるような場所をイメージしてる。前職時代スタジオで好き勝手にハードウェアの実験ができたし何かしら機材が転がってたんだけど、ああいう場所ってあの時は本当に貴重で。広さがあって、汚せて、機材が転がっていて、作りかけが置きっぱなしにできる。研究室のもっと広い版みたいな。そういう場所がないとやっぱソフトウェア側も楽しくないよね〜という気持ちがある。
ただ、メンバー3人だけで「広さ」と「都心アクセス」の両方を担保しようとすると、これがなかなか厳しい。なので、もう少し緩く、広く、知り合いがふらっと入ってこれるような場所にしていかないといけないんだろうなーと思ってる。固定費を分散させたいという現実的な話でもあるんだけど、それ以上に、人が出入りする場所であってほしいという気持ちの方が大きいかもしれない。次の自宅も作りたいと思ってるし、もう職場でも家でもどっちでもよくて、要は「場所を作る」というのが自分の中での最適解になりつつある。で、その場所を通じて、地域だったり、下の世代に何かを渡せたらいいなと。
自分は誰かに手取り足取り何かを教わってここまで来たわけではない。やってきたのは、理想とする人と一緒に仕事がしたい、ただそれだけで転職を繰り返してきた。だから周りの人には本当に恵まれた。憧れてる人のところに行ったんだから、そりゃ恵まれるよねという話でもあるんだけど。その経験から思うのは、理想とする人の仕事が間近で見れて、一緒に作れて、それができる場所さえあれば、育つやつは勝手に育つということ。ここはもう誰かが教えられる部分じゃない。教えてどうにかなるものでもない。でも、一緒に経験させることはできる。自分が経験させてもらったように。
ちょうど今日、こんなポストを見かけた。「年収1000万を超えた人が20代でやっていたこと」みたいなやつで、7つの共通点が並んでいて。没頭しろとか、本を読めとか、朝の時間を使えとか、まあよくある啓発系noteとかLINE登録とか多分そういう話なんだけど、最後の7つ目が「お金以外の動機を持っていた」で、金のために働く人より、面白いから働く人の方が、結果的にパフォーマンスが高くて、年収も後からついてくる、と。これはまー確かにあるだろなと思った。新卒時代からの初転職は200万くらい年収下がってたし、お金が第一目標になった転職とかは確かに一度もなくて、それ以外が動機だったよなーと。あと金が欲しいんだったらこんな仕事してないってよく言ってた。笑
んで場所作りの話に戻るとこういうことをこの場所で講釈垂れたいとか全くない。「7つのルールを守れ」とか。笑
場所と機会の中で勝手に学びたいやつは学べるような、そういう場所を作れるようになるといいなーと思ってる。ここを通って、好きなことをやれるようになって、満足いく給料をもらって(稼いで)、気づいたら結果的に楽しい仕事しかしてなかった、みたいな。自分が受け取ったものを、同じ温度で次に流せたらいいなーと思います。(いつになるかは知らんが)
で、10年スパンの話ばかりしてしまったので、足元1年の話も。
来年の誕生日、42歳になったときに「これは前に進んだな」と思える事をつくりたい。
結果的には色々やってはいるんだけどちゃんと進んだなという実感があるものをいくつか。
1個目:やっぱり「次の場」。Lab#02でも、次の家 IE-03 (紛らわしい) でも、なんでもいいんだけど、今よりもう少し具体的に形が見えていて、理想を言えば動き出せている。そこまでいけてたら上出来かな〜。
2個目:事業の方も進めたい。ハードウェアのプロダクトラインと、サイネージのプラットフォーム、このあたりは並行で動かしていく。作りたいものも夢もいっぱい。
3個目:これが一番自分に言い聞かせたいことなんだけど、自分の作品作りをちゃんと。特に物理の作品。うんうん唸って一個も完成しないより、荒削りでもいいからどんどん作って出さないといけない〜〜頭ではわかってる。わかってるのに、個人の物理作品としては、自分は本当に何も作れていない。デジタルだと細かいパラメータを0.01ずつ調整して延々と盆栽みたいに育ててしまうタイプなので(これはこれで好きなんだけど)、物理に関してはむしろ逆で、量とスピードに振らないとダメだなと最近思ってる。なので41歳のうちに、物理プロダクトの1stステップ、まずはこれを形にする。2個目と被ってる領域もあるけど。
と、まあそんなことを41歳の初日に考えていた、という記録。(ジムで走りながらAIとブツブツと喋ってた。危)
10年後にこれを読み返したとき、ちゃんと形にはできて、当時こんなこと考えてたなとか、ここでこんなことに悩んだりワクワクしたりしてたな、みたいなのを思い出せたらいいですね。
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