クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS

今日は、クリストとジャンヌ=クロード展に行ってきた。

14時から、となりのミッドタウンのホールで
クリスト本人のレクチャーイベントがあったので、
それに参加してから、21_21へ。

クリスト本人は梱包の美術みたいに呼ばれるのが嫌だそうなんだけど、
完全に梱包に美を見いだしてる人で、若い時の作品とかには
電話機梱包してたり(横に書いてある番号にかけると鳴るけど取れない)とか、
辞書、椅子を梱包してみたり、それの対象がどんどん大きくなっていって、
パリ最古の橋ポン・ヌフをベージュの布で包んでみたり(!)
ベルリンのライヒスターク(旧帝国議会議事堂)を銀色の布で包んだり(!)と。

あんまり知らない人やったんやけど、
今回のイベント用にちょっと調べるとけっこーなことをやってはる人で、
これらを通すのに並大抵じゃない障害があるのは誰にでも分かることで。

どうやって説得(プレゼン)してんだ?

と、かなり見せ方に興味を持ったわけです。

んで、実際にレクチャーイベントではあんまり聞けなく(遅刻してw)
たぶんそこらへんのこともあんまり話してなく、
残念に思ったんやけども、21_21で上映してる二人のドキュメンタリー映画。
こいつがほんとに面白いから見てみて。(入場料=映画代で全然安い)

3/27くらいに確か六本木アートナイトとかがあるから、深夜5時くらいまで
あいてるし、その日やってる2本全部見て損ない思う。

自分が見たのは、小さな島の周囲を人工色のピンクで包む『アイランズ』って映画。
でもこの人たちは制作期間(ほぼ交渉期間)が長過ぎるので、
同時進行してる他のプロジェクトの内容も映画に当然入ってくるわけです。

いやー、市長やら議員やらにすげー反対とか却下とかを喰らうわけ。
敗戦歴の方が断然多いの。そりゃそうよな、こんな「一般」では考えれないこと、
普通に許可する側はリスクを負いたくないから断るわけ。

でも、代理で交渉する人とか周りからいろんなアドバイスとか作戦とかを
もらって(面白いから自分で見てみて)なんとか最後にYES[賛成]って言わせる。
本人の信念も強い強い。

んで、途中で一緒に作品つくってる時に若者に、
「何を表現したいんですか?」って聞かれて「単に、美しくない?」って。

なるほど、この人らは自分が美しいと思うものを作り上げる過程そのものが
楽しくて楽しくて仕方ないんだ、と。
ほんとにやってるのは自分たちの為だけ。(正確には自分)

今日は、やっぱりこっちの生き方が面白いことを再認識。

「LIFE=WORKS=PROJECTS」

うん、やっぱこれが普通だよね。

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